ドラムスティックの正しい持ち方。4種類のグリップ
「ドラムを始めたけど…スティックってどう持つの?」とお悩みの方もおられるのではないでしょうか。
今回はドラム初心者の方が、まず身につけてほしいドラムスティックの正しい持ち方をご紹介したいと思います。
なぜグリップ(持ち方)が大事なのか?
ドラムを始めたときにまず迷うのが「スティックの持ち方」だと思います。
変なグリップ(持ち方)のまま叩くと癖がついてしまい、最悪の場合はケガをする可能性もあります。
なるべく早い段階で正しいグリップを身につけておくとことは、正しい演奏をおこなう上でも重要なポイントになります。
レギュラーグリップと3種類のマッチドグリップ
グリップには大きく分けてマッチドグリップとレギュラーグリップという2種類があります。
両手とも同じ持ち方の場合はマッチドグリップで、左手が違う場合はレギュラーグリップになります。
どちらから始めても結構ですが、最初はマッチドグリップのほうがやりやすいです。
レギュラーグリップはマッチドグリップに慣れてきたらやってみてもいいでしょう。
レギュラーグリップ
レギュラーグリップの左手です。
次にマッチドグリップには3種類ありまして、それぞれジャーマングリップ、アメリカングリップ、フレンチグリップとなります。
ジャーマングリップ
手の甲が完全に上に向いたマッチドグリップのことを「ジャーマングリップ」といいます。
これは手首のスナップを完全に生かせるので、スネアのバックビート(2拍目と4拍目のこと)を 叩くのに適しています。
フレンチグリップ
対して親指が完全に上に向いているグリップです。
これを「フレンチ・グリップ」といいます。
フレンチ・グリップの最大の利点としては何といっても指の自由度にあります。
瞬間的なスピードを出すには、指のほうが適していますので、スピード派のドラマーはぜひ練習してみてください。
アメリカングリップ
ジャーマングリップとフレンチグリップの中間で、親指と人差し指の隙間が見えるグリップをアメリカングリップといいます。
中間ということで両者の利点を十分に生かせるグリップですので、初心者の方にも馴染みやすいかと思います。
最初は好きなように持っていい
と、簡単にまとめてみましたが、実は最初は好きなように持ってもらって構いません。
というのはどんな持ち方であっても最初のうちはそこそこ叩けてしまいます。
変な例えですが、ドラえもんのようにガッチリ握っていても8ビートは叩けてしまうのです。
しかし当然、限界はきます。
「これ以上早く叩けない」
「もっと疲れずに叩くにはどうすればいいのか?」
そういうところを考えて突き詰めていくとグリップにたどり着きます。
そこの時点で初めてグリップについて考えても遅くはありません。
自分は最初に「今のうちに正しいグリップを身につけよう」とはいいました。
だけど本当に最初からそんなことを考えてたら、ドラムが楽しめなくなります。
どんな形でもいいので、まずは楽しむことを忘れないようにしてください。
そして、
「もっと楽しめるにはどうすればいいのか?」ということを考えたときにグリップも視野に入れる。
そういうことでいいと思います。
まずはあなたの思うようにやってみてください。
ドラムの練習は楽しいですよ!
ライタープロフィール
ドラマー
山本哲也
自分は普段は東京で活動してるドラマーで「とあるドラマーの頭の中」というブログを展開している傍ら、様々なバンドやサポート。
あとはレッスンを展開しています。
ウェブサイト:http://tetsuyamamoto.com
Twitter:Yamatetsu0111