もう近所迷惑にならない!?ドラマーが自宅でできる「足」の練習法とは?
前回の自宅練習の記事がありがたくもご好評だったので、今回も効果的な自宅練習の方法をご紹介。
今回のテーマは「自宅での効果的な足の練習方法」について。
つまり自宅でやりにくいバスドラムの奏法の練習についてです。
今回ご紹介する方法は、音が近隣に漏れやすい住環境の場合にも使えるのでおすすめです。
では本題にいきましょう。
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練習をさぼるとすぐなまる部位は?
ドラマーもほかの楽器と同様に、理想的には毎日何かしらの練習はしたいところですが……。
「なかなか現実は仕事や勉強などで難しい!」、という方もいるのではないでしょうか。
ただそれはそれで仕方ないとしても、「練習のスパンをあけるとなまりやすい体の部位」についての理解はあったほうがいいでしょう。
それが「足」なのです。
足は手と比べて不器用であることや、鍛えるのが難しい(ドラムと筋トレは違いますが、自然につく筋肉、という意味で)という足の特性からくるものだと思います。
自宅練習の悩みの種……それは「バスドラム」
そこで「足の練習も自宅でしよう!」となると思います。
しかし前回書いたように、手……、つまりスティックの練習は練習パッドでできますが、足……、つまりバスドラを鳴らすには、フットペダルとバスドラム用のエレドラもしくは練習台を買う必要があります。
ただ、いくら練習台でもマンションなどだと結構小さい振動も伝わってしまいます。
高価な防振マットをひけば大分解消される部分もあるとは思いますが、「そこまでするのは、ちょっと大掛かりかな……」という方は以下を引き続きご覧ください。
フットペダルの正しい踏み方とは?
ちょっと話が脱線しますが、フットペダルって皆さんはどのように踏んでますでしょうか。
おそらく段々ドラムを叩くのに慣れてくると、細かい差はあれどある共通点があります。
それは「足の裏の前足部がフットボードに常に接触している状態にある」ということです。
文だけだとわかりにくいので……動画でみるとこんな感じです。
おそらくこれが、力を効率よく使うドラムなのではないかということです。
そしてこの動きこそが自宅練習に使える練習なわけです。
これなら近所迷惑にならない!自宅でのバスドラム練習法とは?
というわけで、ようやく実際の方法をご説明します。
これは、メトロノームに合わせても、自分の好きな曲に合わせてもいいんですけど、床に足の裏の前足部をつけて、床を蹴り上げる感覚でカカトを上下させます。
つまり、エアードラムですね。
これでOKです。
なかなか文字では伝わりにくいので、YouTubeにあったこちらの動画を拝借いたします。
こちらの動画の0:58あたりから「太ももから落とす」という表現で解説されていますが、このときに足を落として持ち上げるときに、「床を蹴り上げるイメージ」で持ち上げるということです。
もちろん2バスの練習にも使えると思います。
さすがに本物を使った練習に比べたら物足りないですが、エレドラや練習台を使った練習よりは効果が上がると思います。
さらにエレドラや練習台でつきやすい悪い癖がつくことも防げるのではないかと思うのです。
それを最後に書いていきます。
「寸止めグセ」に注意
というわけで、エレドラや練習台で練習するのもいいのですが、悪い癖がつく可能性もあったりします。
それは「生ドラムのバスドラを鳴らすのって大変」という感覚を忘れがちになる危険性です。
つまり、バスドラムをしっかり鳴らすのって打面を打ち抜くくらいの力をかける必要がありますが、自宅でやっていると周りへの気遣いからか「寸止め」をするクセが付く可能性があります。
ですので、今回紹介した「床を蹴り上げる」トレーニングは生ドラムのシミュレーションという認識のもとで別の楽器としてエレドラムを練習する分にはいいので……要は住み分けが大切ということですね。
おわりに
というわけで、今回は自宅での足の練習法の紹介でした。
住宅街に住んでいるとドラマーはどうしても練習をサボりがちになりますが、逆にそこが差をつけられるチャンスでもありますので、ぜひ参考にしてください。
ではでは。
ライタープロフィール
ドラマー
Hazime
ドラム歴20年。
プログレッシヴ・ロックバンドのドラマーやってます。
「セレクトーン」という音楽教室にてドラム講師もやっております。
物理学や心理学をからめてドラムの楽しさを広めていくことをモットーとしています。
ウェブサイト:http://www.drum-lesson.net