ドラムスティックのおすすめ。種類と選び方
「ドラムスティックの選び方ってどうするの?」
「種類によってどう違うの?」
ドラムスティックにはジャンルやプレイスタイル、好みなどにより、太さ、重さ、材質の異なるたくさんの種類があります。
今回はそのドラムスティックの種類や選び方についてご説明します。
もくじ
ドラムスティックの種類で音は変化する
ドラムスティックは基本的に「木材」で作られています。
そしてスティックの音は、木の材質・チップの形状や素材、長さ・太さの種類などの影響により変化します。
基本的に「長く・太く」なるほど大音量が出しやすく、「細く・短く」なるほど繊細な音を出しやすくなります。
これらの特性を生かし、プレイスタイルや曲、ジャンルに合わせてセレクトするのが理想です。
ドラムスティックの材質
ヒッコリー
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クルミ科の落葉大高木で、ドラムスティックの中では最も種類が多く定番の材質です。
適度な重さがあり耐久性にも優れているため、ドラムをプレイするにあたって最もコントロールしやすい材質です。
ロックからジャズまでオールジャンルに対応可能なため、多くのドラマーに使われています。
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通常のヒッコリーは上の写真のような白っぽいものが主流ですが、メーカーによってはレッドヒッコリーと呼ばれる、木材の中心部分を使用したものもあります。
中心部分は木材の最も古い部分ですので、密度が高く、耐久性と柔軟性に優れています。
オーク
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オークの特徴は、堅くて重いことです。
折れにくく耐久性があり、パワフルなサウンドで叩きたい人にとくにおすすめです。
ロックドラマーが使用していることが多い材質です。
値段は比較的安めです。
メイプル
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軽い材質のメイプルは、ジャズやアコースティック系の繊細なサウンド好むドラマー向きです。
また、シンバルを叩いたときの響きがクリアで美しいという特徴もあります。
ただしヒッコリーやオークに比べて、折れやすい欠点があります。
金属
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ドラムスティックといえば木材が主流ですが、AHEADからは金属製のスティックが多数ラインナップされています。
木材に比べて重く、硬いので、独特のリバウンド感により、スピードのあるプレイや独特の出音が魅力です。
チップの形状
スティックの先端部分のことを「チップ」と呼びます。
その形状はさまざまですが、材質は木とナイロンの2種類が主流です。
ボール型(丸型)
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丸い形をしているので、どんな角度から叩いてもドラムヘッドに対し均一に当たるため、安定したサウンドが特長です。
特にドラム初心者の方におすすめのチップです。
四角型(俵型・樽型)
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打面が広いため丸型に比べて大きな音量が出せます。
ティアドロップ(涙滴)型
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打面の角度によって音に変化を付けやすいため、より細かいニュアンスを必要とするジャンルに向いています。
コーン(三角・トライアングル)型
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打面の角度による音の変化が激しく、繊細なサウンドが特徴です。
それが故にコントロールが難しく、ジャズなどで好んで使用されることが多いタイプです。
チップレス
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チップがなくパワフルな音が特徴です。
設置面が広くなり、荒い音が特徴です。
チップありに比べて重くなるため、叩く際には力が必要です。
ナイロンチップ
http://www.pearlgakki.com/drum/Stick_VicFitrh_American_Classic_Nylon.php
固くて丈夫、割れにくい性質を持ちます。
シンバルを叩いた際に音の輪郭がはっきりします。
長さ・太さの種類
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ドラムスティックの太さには共通した厳密な規格というのはありません。
よくドラムスティックを選ぶ際に出ている言葉で「5A」という単語があります。
これは「太さ・長さのサイズ」のことです。
この「5A」はメーカーが標準としているサイズのことで、ドラムスティック共通の大きさを表す単位ではありません(径14mm~14.5mm / 長さ400mm前後)。
ちなみに「5A」を基準にした場合、5Aよりも少し太くて長い「5B」、5Aよりも細い「7A」などのタイプがあります。
ドラムスティックを選ぶ際の注意点
初心者のうちは…
「種類がたくさんあってどれがいいのか分からない!」とお悩みの方が多いのではないでしょうか。
ドラムはまず「叩いてみる」ことが肝心なので、好きなアーティストモデルや持ったときの感触が良いものなど、直感で気に入ったタイプを選ぶようにしましょう。
楽器屋さんで定番の売れ筋スティックなどを参考にしてみるのもいいでしょう。
重さに気をつける
ドラムスティックは、同じメーカーの同じ型番であっても多少の個体差があり、2本それぞれの重さや形が微妙に異なっていることがあります。
使用しているスティックが定まってきたら、今後購入する際はペアそれぞれの重さが均等なものを選ぶように気を配りましょう。
ちなみに楽器屋さんにはペアでまとめて販売しているところと、1本ずつ選別して購入できるところがあります。
楽器屋さんによってはドラムスティックコーナーに、重量計を用意しているお店もあります。
木目にも注目
同じ重さのペアを見つけたら木目にも注目しましょう。
グリップ部分の端からチップの先端まで真っすぐに木目が伸びており、木目がしっかりと奇麗に詰まったものがよいでしょう。
それだけ木材がぎゅっと凝縮されており、耐久性が高く折れにくい証拠です。
曲がりがないか気をつける
重さと木目に加えて、曲がりや歪みがないかをチェックしましょう。
直線のスティックが理想ですが、環境によって木材が歪み・曲がりなどが発生する場合があります。
スティックが真っ直ぐだと、床などの水平な場所で転がしたときにスムーズに転がりますので、確認してみるといいでしょう。
ただし楽器店などでチェックする場合は、商品なので汚したり傷つけたりすることは禁物です。
店員さんに一声かけてからチェックしましょう。