苦手なフレーズを演奏する時にどのような気持ちで向き合うのがいいのか
あなたも楽器を演奏していて「苦手なフレーズ」ってあることでしょう。
でも、それを本番で演奏しなければならない時もありますよね。
本番中にそのフレーズが近づいてくると「大丈夫かな……うまくいくかな……」という考えが頭をよぎ
りませんか?
今日はそのような場面でどのように苦手なフレーズに向き合えばいいか考えてみましょう。
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日本人は不安型!?
日本人は不安に関する遺伝子を多く持ち、リスクを嫌う傾向にあります。
失敗しないように、失敗しないようにという道を取るんですね。
演奏に関してもそのようなことが言えます。
苦手なフレーズが近づくと「大丈夫かな……うまくいくかな……」と不安の気持ちが大きくなりやすく、そこで大きな問題が起こってしまいます。
緊張・不安により余計に体が動かなくなる
不安を土台にした考え方をすると余計に体が動かなくなり、演奏がうまくいかなくなる可能性が大きくなります。
きっとあなたも経験があるでしょう。
苦手なフレーズの直前になると感じる体の強張り。
これは不安から来る筋肉の緊張が原因です。
それではこれを解消するためにはどうすればいいでしょうか?
心配しても未来はわからないのなら……
苦手なフレーズを通る時の考え方としては2つ。
- 「大丈夫かな……うまくいくかな……」と不安に考えながら演奏するルート
- 「まあどうにかなるでしょ。きっとうまくいくよ」と楽観的に考えながら演奏するルート
不安なルートをとって確実に成功できるならそちらのルートがいいでしょう。
でも今までそうでなかったからどうにかしたいのですよね。
不安に考えても成功率は上がらなかったり、むしろ下がるなら、楽観的に考えて苦手なフレーズに入っていった方がどう考えてもいいのではないでしょうか?
失敗したからといって人生に大きな影響がある訳ではありません。
もうこの際ですから、楽観的になって表情もニコニコ楽しそうに演奏してみませんか?
そうすれば筋肉の強張りも取れて、楽に演奏できるかもしれませんよ。
でも楽観的なルートをたどるためには事前の準備が大切!!
よし分かった!!楽観的に考えて臨めば、筋肉の強張りも取れてもう大丈夫だ!!といきたい所ですが、そうは問屋が卸しません。
楽観的に考え、フレーズを演奏するために必要な条件があります。
それは「事前の十分な練習」です。
事前に練習をしていなければ、楽観的に考えても結局失敗します。
あくまで事前に練習した成果を十分に発揮するために楽観的に考えるのです。
ですので、事前の十分な練習がなければ楽観的な考えも意味をなしません。
事前の十分な練習+楽観的思考=本領発揮!!
事前に十分な練習をし、本番で楽観的な考え方をすることで自分の力を発揮できます。
どちらが欠けてしまってもダメです。
このような思考に持っていくには普段から訓練が必要。
バンドリハの前に十分練習し、スタジオでは不安を一掃し楽しく演奏する。
本番でも同じようにチャレンジしてみる。
最初はなかなか難しいかもしれません。
でも自分の練習、そして何より大切な相棒であるドラムセットを信じて楽観的に楽しく演奏すれば、きっと素晴らしいパフォーマンスが発揮できることでしょう!
ライタープロフィール
ドラマー
片平智久
1984年福島県いわき市生まれ。
同市在住。
Musicians Institute Hollywood校PIT卒業。
在学中にEd Roscetti氏に師事。
帰国後、YAMAHA大人の音楽レッスンドラム科講師として活動。
YouTubeを通して「分かりやすいドラム動画」も配信中。
ウェブサイト:https://www.tomohisa-k.com
ブログ:http://blog.livedoor.jp/tomohisa_k
Twitter:DrumusicTomo
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/drumusictomo