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【ドラム初心者のための】ゴーストノートで大切なこと
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【ドラム初心者のための】ゴーストノートで大切なこと

ドラマーの皆さん!

ドラムの演奏において、ゴーストノートをどの位意識されているでしょうか?

普段何気なく入れてしまっているゴーストノートも、時として邪魔な存在にもなりかねません。

今回はゴーストノートで大切なことを少しご紹介したいと思います。

無意識に入れてはダメ

言葉の通り、お化けの音符です。

裏を返せば、入れなくても良いというのが、僕の考え方です。

ゴーストノートを入れれば、音符が細くなるので、よりグルービーに聞こえたりしますが、曲によってはうるさい存在に変身します。

聞こえないくらいに小さく演奏する音符ですが、テキトーに入れてしまっては、意味がありません。

ゴーストノートを入れないと叩けない!なんて手癖のようになってる方も少なくないと思います。

ゴーストノートも立派な存在する音なのです。

名手達から学ぶ

ドラマー、ジェフ・ポーカロの名演奏「ロザーナ」を聴いてみましょう。

バックビートの後に来るゴーストノートは、なかなか難しいですね。

スティックコントロールもそうだし、柔らかいグリップでないと、あの的確かつ柔らかいタッチは産まれません。

デビット・ガリバルディの演奏も最高ですね!

サラッと演奏しているように感じますが、全てに意思を感じます。

存在する小さな音なので、耳にしっかり聞こえる音だけでなく、体の奥底や心に響く演奏になってます。

ちゃんとハマってる?

ちゃんとハマってる?

https://pixabay.com/

16ビートを演奏する時のゴーストノート。

16部音符になってますか?

シャッフルを演奏する時のゴーストノート。

3連符になってますか?

16ビートのスウィング、6連符になってますか?

ダブル系のゴーストノートを入れる時も同じです。

32分音符になってますか?

音が小さくても、音符やビートにハマっていなければ、その音は不快に聞こえてしまいます。

音量も極小で演奏しないと、うるさく聞こえてしまいます。

ここが整うと、ゴーストノートの存在価値が増します。

また音になっていないゴーストノートも要注意です。

それでは死んだ音になってしまい、ゴーストノートとはいえないものになってしまいます。

音量バランス

音量バランス

20代の頃、バイクで事故って左足首を骨折したことがあります。

病気ではないので気持ちは元気なんですが、足なので外出もままならない。

部屋でパッド練習の日々が続きました。

「どうしても、生のドラムセットを叩きたい」と、松葉杖をついてスタジオに行きました。

店員さんはあ然としていましたね(笑)。

なんとなしに、スティックをスネアの上に置くように叩きました。

全く力を入れずに。

それまでゴムパッドで練習してたので、ベチッ!って音しか聞こえてませんでした。

そのスネアの音の大きさにビックリしました。

「わー!こんなにスネアの音って大きかったんだぁ……」

ってことは、そんなにムキになって叩かなくても良いのでは?って思ったのです。

僕が実践してきた練習方法

僕が実践してきた練習方法

https://pixabay.com/

兎にも角にも、シングルストロークです。

ひたすら小さい音を心掛けました。

テンポ35から始めました。

でも、身体がこわばった状態でやってもうまくいきません。

文章にすると難しいですが、スティックを転がすようにとか、スティックを振り上げる時に鳴っちゃった。

くらいの、あたかも事故や偶然鳴ったような音を、自分の意思で鳴らすという心持ちで練習しました。

大きな音を出したい時は、力を入れるのではなく、振り上げることとショットスピードを速くすることです。

その強弱が身につくと、演奏もとても締まってきます。

ゴーストノートの入れどころ

ゴーストノートの入れどころ

どんなに美味しいトマトソースができても、和食懐石料理のコースの中に入ってしまったら、間違いなく浮いてしまいます。

たくさん練習して身に付けたゴーストノートも、入れどころを間違えると、曲の雰囲気を損ねてしまいますし、テクニックのひけらかしでは?と白い目で見られてしまいます。

ゴーストノートなんて入れなくても、表現できる曲はたくさんあります。

ゴーストノートができることを見せる!ではなく、的確にその曲に合うかどうかを判断し丁寧に入れられるかどうかが、ポイントになると思います。

ゴーストノート。あんなに小さい音なのに、存在感が大きいです。

まさに、幽霊のような感じ。

守護霊となるか背後霊となるか……頑張りましょうー!

ライタープロフィール

ドラマー

中村"NOBU-san"暢晃

乙女座 AB型 12歳の秋、両親の勧めでドラムを始める。

この頃は、音楽の楽しさが理解出来ず、塾に行く感覚で通い始める。

中学生の頃に課題曲でやった、Suzanne VegaのLukaという曲から、面白さ・凄さを見いだす。

高校生の頃は、多数バンドに参加(ドラマーが僕しか居ないという事態)。

ここでも、ドラムの重要性を痛感する。

高校卒業後、専門学校に入学し、ドラム、ラテンパーカッション、ドラムコー、人間学を学ぶ。

また、この時期に出会ったBlack Musicは、僕の一生を左右するくらいの衝撃の出会いだった。

現在は、POPS、FUNK、ROCK、歌謡曲、演歌、JAZZ、HARD ROCKなどジャンルに納まらないLIVE活動やサポート活動の他、インストラクターとしての顔も持つ。

また、イベント主催やミュージシャンコーディネーター(インスペクター)としても、高い評価を得ている。

演奏サポートやLesson希望の方は、Mailにてお問い合わせ下さい。

ウェブサイト:http://nakamuranobuaki.org

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