ドラム初心者のための「叩いてみた」の録音方法
ここではYouTubeやニコニコ動画で各種動画投稿で有名な「叩いてみた」をどうやったら作れるのかを簡単に説明します。
今回は生ドラムで撮ることを前提とします。
「叩いてみた」のドラムの録音の方法
録り方は一種類だけではないのでまずは画像を見てください。
だいたいこんな感じです。
イメージがつくでしょうか?
画像を使って説明しますね。
まずどの撮り方でも共通して必要な物は、ドラムセットとパソコンとカメラです。
そして、映像の編集ソフト。
映像の編集ソフトは、出来上がったドラムの音源と、演奏している映像をあわせるためのものです。
MacだとiMovie、WindowsだとWindowsムービーメーカーが使えるので、お金をかけずに編集できます。
その他は、録り方によって変わってきますので、では画像の分岐の部分、MTRとオーディオインターフェース、ハンディーレコーダーの説明と注意点を述べていこうと思います。
まずMTRとオーディオインターフェィスの役割の違いについて
MTRとはマルチトラックレコーダーの略です。日本語にすると多重録音機です。
MTR自体に録音ができ、音のバランスの編集(ミキシング)もできるようになっています。
オーディオインターフェイスとは、直接PCに音を取り込むための仲介役です。
音の電気信号をPCが処理できる信号に変換してくれいているものです。
PCに音を取り込むためのものなので、オーディオインターフェイス自体には基本的に録音機能はありません。
そして、録音時にPCも必ず必要です。
そしてPC上ではDAWと呼ばれるソフトを操作して録音していくことになります。
ここでDAWソフトの説明をします。DAWとはデジタルオーディオワークステーションの略です。
PC上でデジタル音源を録音、編集、構築するソフトです。
一般的に、オーディオインターフェイスを買うとDAWソフトが付属します。
主要なDAWソフトはProTools、Logic、Cubase、SONARなどがあります。
それぞれ値段も違いますし、動作環境がWindowsなのかMacなのかでも扱えるものが変わります。
しかし、初心者やこれからDAWでミキシングをはじめるという方は、どのDAWソフトを使うかというより、オーディオインターフェイスに付属してきたものを操作するのが一般的ではないでしょうか。
そして、オーディオインターフェイスの比較的に安価なメーカー、ZOOMやTASCAMについてくる、Cubase LEが初心者のエントリーモデルになっているようです。
CubaseはWindows、Macどちらでも扱えます。
付属でついてくるソフトの多くは、バンドル版と言い、本来有料のソフトに機能制限した体験版のようなものです。
操作感は上位モデルと全く同じです。
MTRを使った録り方、オーディオインターフェイスを使った録り方による音質の違いに差が出ることはありません。
しかし、DAWソフトを使えば、プラグインによる多彩なエフェクトを使ってドラム(その他楽器も)の音を大きく加工することができます。
最後がハンディーレコーダーで撮る場合
この場合、マイク1本録りのイメージでOKです。
基本的にミキシングはできません。
しかし、原曲と合わせる作業が必要になってくるのでDAWソフトでの編集は必要になります。
ハンディーレコーダー+最近のスマートフォンなどを使って録り方の工夫をすれば、マイク2本録りに近いようなこともできなくも無いです。
おそらく一番安価で録音でき、編集技術、時間も少なく済むと思いまが、音質は上記2つの録り方に劣るのは言わずともわかるでしょう。
そして最後の注意点
レコーディングの現場で、ボーカル、ギター、ベースとドラムが大きく違うこと、それは、マイクの数。
本格的なレコーディングではドラムの録音に少なくとも10本ものマイクを必要とします。
これだけ立てる必要があるんですね。
そして「叩いてみた」を作る場合も自分でマイク何本で音源を作りたいか決めなくてはいけないですし、それに合わせた機材が必要になります。
MTRやオーディオインターフェースを使った録音をしたくてもMTRの場合、同時録音数、オーディオインターフェースの場合、input端子が何chあるのかが大きく関わってきて、どちらもinputが1つや2つだとドラム録音では満足行くようなことはできないということです。
また、よくある話がバンドメンバー(主にギター)からMTRを借りようとしたら同時録音数が2つだったというパターン……。
ギターやベースは重ね撮りをしたとしても同時に録る状況はそうそうないので同時録音数は1つか2つのものを持っている場合が多いのです。
しかし、同時録音数8つの機材を使いマイクを8本立てて録ったからといっていい物ができるわけでもないのも事実です。
マイクを立てて狙った音を取ることをマイキングと言うのですが、この技術が左右しますし、初めから8つの音をバランスよくミキシングするのにも技術がいります。
私個人のおすすめは、MTRでも、オーディオインターフェースでも8chあるものを購入し、最初は3つや4つから録るのがおすすめです、
マイクも欲しくなったら都度買い足していけばいいです。
また、同時録音8chの同時再生数16chのようなMTRを買えばバンドでのセルフレコーディングもできますよ。
普段の何気ない練習からこういった機材に慣れておくことはとてもタメになります。
頑張ってみてください。
ドラム録音の入門&定番
これはMTRの部類になりますが、PCで編集するためのDAWソフト、Cubase LEもついてきます。
マイクは、貸しスタジオに行けは無料で貸してくれますよ。
レコーディングにも対応しているものとなると、セットで有料レンタルできたりします。
なれるまでは無料のものでいいと思います。
ライタープロフィール
DrummersLife
中学時代にRockに心を奪われる。
同時にギターに強い憧れをもち始める。
高校生になり、まわりにあいつはロックが好きなやつ、という噂があったのかクラスも違う初対面の生徒から、『一緒にバンドやろうよ!
ドラムでね!』と言われたのがドラムとバンド人生の始まり。
ドラムお役立ちサイト「Drummers Life」運営。
ウェブサイト:http://drummerslife.net/