練習パッドも立派な楽器!リズムだけでなく出音にも気を付けよう!
ドラムを練習する上で欠かせないツールのひとつである練習パッド。
スティックコントロール、譜読み、ルーディメンツ……いろいろな練習ができますよね。
あなたは練習パッドを使って練習をする時にどのようなことに気をつけていますか?
今日は練習パッドの「出音」に焦点を当てていきます。
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練習パッドも立派な楽器
「ドラムセットは演奏用、練習パッドは名前の通り練習用」という固定観念をなくすことから始めましょう。
練習パッドを実際に鳴らしてみてください。
表面がゴム素材のものであれば「トコトコ」と音が出るかと思います。
音が出る。
もうこの時点で立派な楽器ですね。
ドラムセットじゃなくて練習台だけで良い演奏をしたいなーって思います。
ポコポコ鳴って気持ちいいですよね、練習台。 pic.twitter.com/eqdoyahCJ8— いわき市Drum講師@片平智久 (@DrumusicTomo) July 22, 2019
極端なことを言えばドラムセットにくっつけて、マイクをセットすれば「練習パッドの音」がライブ会場に響き渡る訳です。
ドラムはヘッドが張ってある。
練習パッドはゴムが貼ってある。
違いはたったのそれだけです。
練習の目的に「出音」を加えよう。
たとえば、練習パッドを使って譜読みの練習をしているとしましょう。
そうするとその目的は「正確なリズムで譜面を読むこと」になります。
もちろん、それが1番であっていいのですが、正確に譜面を読めていても練習パッドから出る音が汚かったらどうでしょうか。
実際にドラムセットでそのフレーズを演奏する時にも、汚い音になってしまいそうではないですか?
いくら譜面を正確に読めても、汚い音をお客さんに届けてしまっては意味がないですよね。
そういう理由から「正確なリズム、かつ奇麗な音で譜面を読むこと」と目的を付け加えてみましょう。
練習パッドを奇麗に鳴らすために
練習の目的に「出音」を加えたからには練習パッドを奇麗に鳴らさなくてはなりません。
そのために大切になってくるのが「力を抜いて、スティックを練習パッド上でしっかり弾ませる」ということ。
力が入るとスティックを練習パッドに押さえつけてしまい、「ベチッ」といった音になります。
ドラムセットでその鳴らし方をしてしまうと、まったく前へ飛ばない詰まった音になります。
力を抜いてスティックを弾ませれば「トンッ」といった奇麗で遠くに飛ぶ音が出ます。
その鳴らし方ができればドラムセットも奇麗に鳴らせるようになります。
イメージでわかりやすいのが、テニスボールを地面に投げて弾ませる感じ。
あのような動きでスティックを練習パッドに軽く投げつけるつもりで腕を振るといいですよ。
耳を研ぎ澄ませて、自分の出音を聴いてみてください。
常に「出音」に意識を配れるようにしよう
しかし、難しい練習、たとえばはじめて取り組むRudimentsなどを練習しているとどうしても「手を動かすこと」ばかりに意識がいってしまい、出音がおろそかになりがちです。
はじめは慣れないかもしれませんが、練習時に意識を出音に向ける癖をつけるようにしましょう。
ずっと続ければ自然にその癖が身につきますし、ドラムセットで演奏する時も、自然と奇麗な出音で演奏できます。
大切になるのが先に少し書いた練習の目的付け。
「○○に加えて出音も注意して」という練習の目的を、事前に確認してから練習を始めるようにしましょう。
奇麗な音を出せるドラマーを目指そう
奇麗な音を出せることもドラマーにとって大切な技術のひとつ。
まずはドラマーにとって一番身近な存在である練習パッドを奇麗に鳴らせるようにしてみましょう。
そうすればドラムセットも奇麗に鳴らせるはずですよ。
ライタープロフィール
ドラマー
片平智久
1984年福島県いわき市生まれ。
同市在住。
Musicians Institute Hollywood校PIT卒業。
在学中にEd Roscetti氏に師事。
帰国後、YAMAHA大人の音楽レッスンドラム科講師として活動。
YouTubeを通して「分かりやすいドラム動画」も配信中。
ウェブサイト:https://www.tomohisa-k.com
ブログ:http://blog.livedoor.jp/tomohisa_k
Twitter:DrumusicTomo
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/drumusictomo